マンション購入に先立ち
「家賃をいくら払っても自分のものにはならないけど、買えばその不動産は自分のものになる、だったら買ったほうが得だ」と考えるのも無理はありません。
また、「マンションを買えば自分のものになる、財産になる」と言いますが、本当は買っただけでは「自分の財産」とは言えません。ローンの返済が終わってはじめて、「自分の財産」になるのです。それまでは「負債」を抱えていることと同じ。
・ローン返済が終わって、本当に自分の財産になるのは何年後?
・そのときの財産価値はどれぐらい?
・何かの事情でそこに住めなくなり売却したらいくらで売れる?
そこまでしっかり考え、計算し、将来の人生設計を見据えたうえで「買ったほうがお得」と考えているでしょうか?こうしたことをそこまで検討せずに購入を決めてしまうのは安易過ぎます。
住環境の変化により資産価値が大幅に下落したり、ライフスタイルの変化として、将来的に家族が減ったり増えたりして住みづらくなることもあるかも知れません。その場合、結果的に賃貸のほうが安くついてお得かも!?というようなことがあるかもしれません。
それでは、マイホームを買うということは、どういうことなのでしょうか?軽視されがちな購入動機。しかし、これが曖昧だと失敗してしまう可能性大です。マイホームを買うということは、「そこに住み続ける権利を買う」ということ。
たとえば、震災などで建物が滅失してしまった場合など、どんなに住み慣れた場所にいたいと願っても、そこに済む権利がない限り、移住を余儀なくされます。しかしマイホームがあれば、つまり土地を所有していれば、どんなに住宅が倒壊してもそこに住む権利は確保できているのです。
設備や内装(インフィル)といった付加価値の部分ではなく、構造(スケルトン)に代表される「建物の基本性能」が最も重要な要素です。建物が完成してからでは簡単に作り直したり交換したりすることができない「スケルトン」の良し悪しがマンションの財産価値をはかるうえで重要なポイントと言えるでしょう。
インフィル…設備や内装。建物の構成要素のひとつで建物にとって付加価値となる部分を指す
スケルトン…建物の構造。マンションにとって最も重要な要素 構造に代表される「建物の基本性能」
その代わり消費者はほとんど知ることができないブラックボックスである。
マンションで重要なのは、内装・設備よりも構造!インフィルよりもスケルトンが大事!
しかし、困ったことにマンションのスケルトンを事前にチェックすることは非常に難しいのが現状です。建物が完成してしまってからでは、スケルトンをすべて見ることは不可能です。このことを知っておくことが非常に重要な意味を持ちます。ここでは、そのブラックボックスを裸にする知恵をお伝えしていきます。
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